アート
Posted on 2024-08-16
特別展「山梨モダン1912~1945」大正・昭和前期の山梨美術を概観する初の展覧会
山梨ゆかりの芸術家たちの活動を紹介
山梨県立美術館で特別展「山梨モダン 1912~1945 大正・昭和前期に華ひらいた山梨美術」が2024年(令和六年)9月14日から11月4日まで開催されます。
大正期から昭和前期までの山梨ゆかりの美術を概観する初の展覧会です。
大正時代は、自由や個人尊重を求めるデモクラシーの風潮や海外からの情報流通などを背景に、新しい芸術が一気に花開いた時代でした。
そしてこのような時代の流れは山梨においてもさまざまな芽を育みます。
大正期の山梨では、県内初の洋画団体や岸田劉生に師事した土屋義郎による赤蓼会が結成され、甲斐美術会(のちの山梨美術協会)の洋画壇に結実しました。
また、二科会初の女性会友となり萬鐵五郎らと活動した埴原久和代や、フランスやアメリカに渡った石原美登利など女性洋画家も輩出しました。
あるいは、大正期に青年時代を過ごした米倉壽仁は、古賀春江や福沢一郎から影響を受けてシュルレアリスムに傾倒しました。
また戦前に没した手塚一夫や土橋芳次も、短い画業ながら鮮烈な印象を残しました。
一方、日本画においては、水墨画の近藤浩一路や新興大和絵の穴山勝堂の活躍のほか、大河内夜江、望月春江、古屋正壽ら山梨出身画家による昭和初期の帝展連続特選が日本画壇の話題となりました。
この他にも、岡田紅陽による富士山写真の撮影、浅川伯教・巧兄弟の朝鮮陶磁の見直しなど、この時期様々な芸術活動の展開が見られました。
また戦時中に画家たちが各地の風物を描いたスケッチも貴重な資料といえます。
本展では、大正から終戦期(1912~1945年)にかけての山梨ゆかりの芸術家たちの活動や当時の山梨の芸術的雰囲気を「山梨モダン」と呼び、関連する画家の作品や資料をあわせて紹介します。
会場構成(各章タイトルは変更になる可能性があります)
第1章 新しい芸術、新しい女-洋画の進展(1910年代~20年代前半)
第2章 山梨の近代日本画 躍進と展開の大正~昭和初期
第3章 新しい眼、新しい感覚-モダニズムの開花(1920年代後半~1940年代)
第4章 戦時の画家たち(1940年代)
山梨モダン 1912~1945 大正・昭和前期に華ひらいた山梨美術
会期 2024年9月14日(土)~11月4日(月・振休)
開館時間 午前9時~午後5時(最終入場午後4時30分まで)
会場 山梨県立美術館 特別展示室
休館日 月曜日(9月16日、9月23日、10月14日、11月4日は開館)、および 9月17日(火)、9月24日(火)、10月15日(火)
観覧料 一般 1000円(840円)、大学生 500円(420円)
※( )内は20名以上の団体料金、県内宿泊者割引料金
※高校生以下の児童・生徒は無料(高校生は生徒手帳持参)
※県内65歳以上の方は無料(健康保険証等持参)
※障害者手帳をご持参の方、およびその介護をされる方は無料
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締め切りは、2024年9月13日24時です。
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