アート / 歴史

Posted on 2024-08-30
特別展「はにわ」 全国から選りすぐりの約120件が集結


埴輪 挂甲の武人 (左から)国宝 埴輪 挂甲の武人 群馬県太田市飯塚町出土 古墳時代・6世紀 東京国立博物館蔵、重要文化財 埴輪 挂甲の武人(部分) 群馬県太田市成塚町出土 古墳時代・6世紀 群馬・(公財)相川考古館蔵、埴輪 挂甲の武人 群馬県太田市出土 古墳時代・6世紀 アメリカ・シアトル美術館蔵、埴輪 挂甲の武人 群馬県伊勢崎市安堀町出土 古墳時代・6世紀 千葉・国立歴史民俗博物館蔵、重要文化財 埴輪 挂甲の武人 群馬県太田市世良田町出土 古墳時代・6世紀 奈良・天理大学附属天理参考館蔵

 

挂甲の武人 国宝指定50周年を記念

東京・上野公園の東京国立博物館で2024年(令和六年)10月16日(水)から12月8日(日)まで、挂甲の武人の国宝指定50周年を記念して特別展「はにわ」が開催されます。

埴輪(はにわ)とは、王の墓である古墳に立て並べられた素焼きの造形です。

その始まりは、今から1750年ほど前にさかのぼります。

古墳時代の350年間、時代や地域ごとに個性豊かな埴輪が作られ、王をとりまく人々や当時の生活の様子を今に伝えています。

なかでも、国宝「埴輪 挂甲の武人」は最高傑作といえる作品です。

この埴輪が国宝に指定されてから50周年を迎えることを記念し、全国各地から約120件の選りすぐりの至宝が空前の規模で集結するのが本展覧会です。

構成は次のとおりです。

プロローグ 埴輪の世界
第1章 王の登場
第2章 大王の埴輪
第3章 埴輪の造形
第4章 国宝 挂甲の武人とその仲間
第5章 物語をつたえる埴輪
エピローグ 日本人と埴輪の再会

素朴で“ユルい”人物や愛らしい動物から、精巧な武具や家に至るまで、埴輪の魅力が満載です。

挂甲の武人5体が史上初の勢揃い

東京国立博物館蔵が所蔵する国宝「埴輪 挂甲の武人」は、その勇壮な姿や気高い表情で埴輪の造形美の極致とされ、郵便切手などのモチーフにもなりました。

この埴輪には同一工房で製作されたと考えられる4体の兄弟のようなよく似た埴輪があり、国内外の博物館・美術館に別々に所蔵されています。

本展覧会ではこの計5体の「埴輪 挂甲の武人」を同時に公開します。

5体を一堂に集めるのは史上初めてです。

このうちの1体はアメリカのシアトル美術館が昭和37(1962)年に収蔵したもので、約60年ぶりに日本に帰ってきます。

 

挂甲の武人 国宝指定50周年記念 特別展「はにわ」

会期 2024年10月16日(水)~12月8日(日)
会場 東京国立博物館 平成館
開館時間 午前9時30分~午後5時、毎週金・土曜日は午後8時まで開館 ※入館は閉館30分前まで
休館日 月曜日、ただし11月4日(月)は開館、11月5日(火)は本展のみ開館
観覧料 一般2100円(1900円)、大学生1300円(1100円)、高校生900円(700円)、中学生以下無料
※( )内は前売券
問い合わせ 050-5541-8600(ハローダイヤル)
展覧会公式サイト https://haniwa820.exhibit.jp/

埴輪 踊る人々 埼玉県熊谷市 野原古墳出土 古墳時代・6世紀 東京国立博物館蔵

 

埴輪 乳飲み児を抱く女子 茨城県ひたちなか市 大平古墳群出土 古墳時代・6世紀 茨城・ひたちなか市教育員会蔵(ひたちなか市埋蔵文化財調査センター保管)

 

鹿形埴輪 静岡県浜松市辺田平1号墳出土 古墳時代・5世紀 静岡・浜松市市民ミュージアム浜北蔵

 

埴輪 挂甲の武人(彩色復元) 原品:群馬県太田市飯塚町出土 古墳時代・6世紀 令和5(2023)年 東京国立博物館蔵 制作:文化財活用センター

 

特別展「はにわ」の開催を記念して、M&Cの読者の中から3組6名様にチケットをプレゼントいたします。

以下のフォームより、お名前、メールアドレス、ご住所をお書きになり、ご応募ください。

締め切りは、2024年10月15日24時です。

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