アート / 歴史

Posted on 2025-02-21
特別展「学習院コレクション 華族文化 美の玉手箱 ―芸術と伝統文化のパトロネージュ」 霞会館記念学習院ミュージアム


ローブ・モンタント(上皇后陛下所用) 絹 平成時代
上皇后陛下より学習院へ下賜
展示期間:2025年3月14日〜3月22日

 

皇族、華族の学び舎学習院ゆかりの史・資料、美術作品

昭和50(1975)年、学習院大学内に開館した「学習院大学史料館」は、令和7(2025)年春、「霞会館記念学習院ミュージアム」としてリニューアルオープンします。

これを記念して、特別展「学習院コレクション 華族文化 美の玉手箱 ―芸術と伝統文化のパトロネージュ」が開催されます。

古来より、芸術の創作と発展には王侯貴族らをはじめ、それぞれの時代に活躍をした人々が重要な役割を担ってきました。

豊富な知識と高い美意識を持った彼らは、優れた芸術作品を収集し、才気溢れる芸術家を見出して、その能力が発揮できるよう惜しみなく援助しました。

現在、世界有数といわれる各国の博物館コレクションは、こうした人々の芸術への関心と愛好
により築かれたものが数多く含まれています。

芸術の発展は、彼らによる芸術作品の保護と、芸術家への支援「パトロネージュ」なしには語れません。

わが国もまた、天皇家をはじめとする多くの「パトロン」により、独自の文化や芸術が育まれ、これまで連綿と受け継がれてきました。

彼らは伝統儀礼を重んじつつ、日常生活においては歌や文学、書画といった芸術を好み、優れ
た芸術作品の誕生に大いに貢献しました。

わが国の芸術、伝統文化も天皇家をはじめ、国家を支えた人々などのパトロネージュにより発展を遂げてきたのです。

当館には、天皇家をはじめ、皇族、華族の学び舎であった学習院ゆかりの史・資料、美術作品など約25万点が収蔵されています。

本展ではそのコレクションの中から、芸術と伝統文化のパトロネージュをテーマに6つのコーナーを設け、絵画、工芸品、古文書、文学資料など約100件を展覧いたします。

学習院大学史料館から霞会館記念学習院ミュージアムへ

学習院大学史料館は昭和50(1975)年の開館以来、史・資料の収集・保存、調査・研究、展示・公開を行い、数多くの展覧会も開催してきました。

同館は令和7(2025)年春、装いも新たに「霞会館記念学習院ミュージアム」として歩みはじめます。

新ミュージアムの建物は、前川國男設計の旧大学図書館を博物館施設としてリノベーションしたものです。

外装は、前川建築に特徴的な美しいコンクリート壁を甦らせました。

一方で内部は、機能的な博物館として生まれ変わります。

1階には企画展などを開催する「特別展示室」と、学習院の歴史を紹介する「常設展示室」を設置。

2階には博物館学芸員を養成する学芸員課程の学生が使用する実習室、展示室なども備えています。

住所
〒171-8588
豊島区目白1-5-1 

アクセス
学習院大学目白キャンパス内 
JR山手線「目白」駅下車 徒歩5分 
東京メトロ副都心線「雑司が谷」駅下車 徒歩10分
都電荒川線「学習院下」「鬼子母神前」駅も利用可

リニューアルオープン記念
特別展「学習院コレクション 華族文化 美の玉手箱
―芸術と伝統文化のパトロネージュ」

会期 令和7年(2025)3月14日[金]~5月17日[土]
休館日 日曜・祝日・4月14日[月]
(ただし3月20日[木・祝]・4月13日[日]・4月27日[日]は開館)
開館時間 午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
入館料 無料
主催 会館記念学習院ミュージアム

 

菊花紋菊枝蒔絵手箱 木製漆塗 明治38〜39(1905~06)年
明治天皇より伯爵寺内正毅へ下賜
展示期間:2025年4月15日〜5月17日

 

色絵金彩鳳凰文煎茶碗皿(部分) 幹山伝七 磁製 明治5〜20(1872~1887)年
有栖川宮家より男爵西紳六郎へ下賜

 

八稜鏡形鳳凰文ボンボニエール(大正大礼 東京宮中饗宴) 銀製 大正4(1915)年12月8日下賜

 

霞会館記念学習院ミュージアム

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