アート

Posted on 2011-08-22
書道博物館で「呉昌碵の書・画・印」展 東京国立博物館との連携企画


東京・台東区の書道博物館では、2011年9月13日から11月6日まで、「呉昌碵の書・画・印」展を開催します。今回で9回目となる東京国立博物館との連携企画です。

呉昌碵(ごしょうせき 1844~1927)は、清朝末期から民国初期にかけて、書・画・印に妙腕をふるった、清王朝300年の掉尾を飾る巨匠です。科挙を受験する資格を得るものの、栄達を望まず、小官に甘んじながら印学の研鑽を積み、やがて書画の才能も開花させます。

56歳で安東県(現在の江蘇省漣水(れんすい)県)の知事になるも、腐敗した官界に耐えられず、1ヶ月で辞職します。そのころ、すでに盛名を馳せていた呉昌碵は、書画篆刻で生計を立て、84歳で没するまで旺盛な創作を展開しました。呉昌碵は晩年まで石鼓文(せっこぶん)の臨書に励み、その風韻を書・画・印に結実させました。

不器用なまでの重厚な運筆の中にも、キラリと光る輝きをもった呉昌碵の作風は、多くの人を魅了し、日本にも熱烈なファンがいます。また、日本の文化人や芸術家との交流も深く、日本に現存する呉昌碵の作品や手紙から、その一端をうかがうことができます。

自らの方向を模索していた40代から、円熟の境地を示す最晩年まで、作風の変遷を概観するとともに、日本人との交流を示す貴重な資料も紹介します。

<書道博物館>
観覧料
一般・高校生 500円
高・中・小学生 250円

<東京国立博物館>
観覧料
一般 600円
大学生 400円

書道博物館 公式サイト
東京国立博物館 公式サイト



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