アート

Posted on 2015-01-07
特別展覧会「桃山時代の狩野派-永徳の後継者たち-」 桃山後期に焦点当てた過去最大規模展



重要文化財 四季花木図襖 狩野光信筆 滋賀・圓城寺 [通期展示]


Editor:蓬田(よも)修一

2015年4月7日(火)から5月17日(日)まで京都・東山七条の京都国立博物館で、特別展覧会「桃山時代の狩野派-永徳の後継者たち-」が開催されます。

2015年は大坂の陣から400年にあたります。豊臣から徳川へと天下の趨勢が一変したこの出来事の前後、武士はもとより、絵師もまた熾烈極まる生き残りをかけた戦略を繰り広げました。

特に、権力者と密接に関わってきた狩野派にとって、この時期は棟梁・永徳の死やライバル・長谷川等伯の台頭、来るべき新時代の覇者の見極めなど、一門にとって最も苦しく、また難しい判断を下さねばならない激動の時代でした。

本展は、狩野派史上最大のピンチに陥った慶長年間前後に着目し、永徳没後「豪壮」から「華麗」へ、さらに新たな為政者・徳川家に対応すべく「瀟洒淡麗」へと画風を変えていく一大転換の過程を、永徳の後継者たちの作品を一堂に集めたどるものです。

歴史が大きく揺れ動く中、画壇の名門狩野派がどのようにして江戸幕府御用絵師の地位を手に入れ、盤石なものにしていったのか。時代を彩る絵画作品と、その背景に横たわる歴史的事象、関わる人物などを絡めながら、生き残りをかけた狩野派の戦いの歴史が紹介されます。

37日間の会期で、京都1会場のみ(東京巡回なし)の限定展覧会です。ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

〈本展の特色〉
1.2007年開催の特別展覧会「狩野永徳」の続編として、永徳亡き後、狩野派史上、最大のピンチとなった「桃山後期」に焦点を当てた過去最大規模の展覧会です。

2.国宝1件、重要文化財23件、重要美術品1件を含む約70件が出品されます。

3.新発見作である「北野社頭遊楽図屏風」(狩野孝信筆)と「槇に白鷺図屏風」(狩野山楽筆)、および展覧会で紹介されるのは今回が初となる「源氏物語図屏風」(現在修復中)の3点が初公開されます。

 
特別展覧会「桃山時代の狩野派-永徳の後継者たち-」
会場
 京都国立博物館 明治古都館(本館)
会期 2015年4月7日(火)から5月17日(日)まで
観覧料 一般1500円(1300円)、大学生1200円(1000円)、高校生900円(700円)、中学生以下無料。
※( )内は前売りおよび20人以上の団体料金。前売券の販売期間は3月1日~4月6日。
早割りペアチケット(2枚1組)2000円を2014年12月25日~2015年2月28日販売中。
問い合わせ TEL:075-525-2473(テレホンサービス)

オフィシャルサイト

重要文化財 豊臣秀吉画像 西笑承兌賛  狩野光信筆 愛媛・宇和島伊達文化保存会 [展示期間:4月7日~26日]

重要文化財 洛中洛外図屏風 左隻 富山・勝興寺 通期展示

国宝 花下遊楽図屏風(左隻) 狩野長信筆 東京国立博物館 [展示期間4月28日~5月17日]



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締め切りは、2015年3月27日24時です。

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