アート
Posted on 2017-10-04
秘仏や本尊などを一堂に公開 特別展「仁和寺と御室派のみほとけ-天平と真言密教の名宝-」
真言宗御室派(おむろは)総本山 仁和寺(にんなじ)と、全国の御室派寺院が誇る寺宝が一堂に
京都の仁和寺は、光孝天皇が仁和2年(886)に建立を発願し、次代の宇多天皇が仁和4年(888)に完成させた真言密教の寺院です。
歴代天皇の厚い帰依を受けたことから、すぐれた絵画、書跡、彫刻、工芸品がいまに伝えられています。
創建時の本尊である「阿弥陀如来坐像」(国宝)は、当時もっともすぐれた工房の作品です。
また、高倉天皇が仁和寺第六世の守覚法親王(しゅうかくほっしんのう)に宛てた手紙「高倉天皇宸翰消息(しんかんしょうそく)」(国宝)は、皇室との深いかかわりを物語るものです。
本展覧会では、それら仁和寺に伝わる名品が一堂に紹介されます。
また、仁和寺を総本山とする御室派寺院は全国に約790箇寺あり、すぐれた仏像も少なくありません。
葛井寺(ふじいでら)の秘仏「千手観音菩薩坐像」(国宝)は天平彫刻の最高傑作として知られ、江戸時代の出開帳以来初めて東京で公開されます。
今回の展覧会では、普段目にすることができない多くの秘仏や本尊など約70体を含む計110件が一堂に公開されます。
また、2014年度に修理が完了した弘法大師・空海ゆかりの国宝「三十帖冊子」も見どころです。
会期中1月16日(水)~28日(日)の期間限定で全帖が一挙公開されますので、書のファンにとっては見逃せない機会です。
仁和寺の観音堂の空間を再現した展示も展開されます。
観音堂は現在、改修工事が行われていますが、もともと修業の場であるため非公開の施設です。
本展覧会では観音堂内の壁画を高精細画像によって再現した空間に、安置されている33体の仏像を展示します。
一般にはふれることのできない堂内の厳かな空気が体感できるでしょう。
特別展「仁和寺と御室派のみほとけ-天平と真言密教の名宝-」
会期 2018年(平成30年)1月16日(火)から3月11日(日)まで
※会期中に展示替があります
会場 東京国立博物館 平成館
休館日 月曜日
※ただし2月12日(月・休)は開館、2月13日(火)は休館
開館時間 午前9時30分~午後5時
※毎週金・土曜日は、午後9時まで
※入館は閉館の30分前まで
入館料 一般1600円(1400円/1300円)、大学生1200円(1000円/900円)、高校生900円(700円/600円)、中学生以下無料
※( )内は前売料金/20名以上の団体割引料金
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締め切りは、2018年(平成30年)1月15日24時です。
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