アート / コラム

Posted on 2020-10-06
【アート鑑賞】 クロード・モネ 《草上の昼食》




 
今回の作品はクロード・モネ 《草上の昼食》です。
  
制作は1866年(慶應元年~二年)。現在はプーシキン美術館に所蔵されていです。

モネはマネの《水浴》(のちに、この作品と同じタイトル「草上の昼食」に改題)からインスピレーションを受けて、この作品を制作しました。

当時の美術界では、神話や歴史上の出来事がテーマの作品にのみ、裸体女性を描くことが許されていました。

ところがマネは、屋外で食事する女性の姿を裸で描き、大きな批判を浴びました。

このモネの作品は裸体の女性は描いていませんが、マネ同様、屋外で食事をする男女の様子を描いています。

この絵は習作で、本来はもっと大型の作品に仕上げる計画でした。

しかしその頃、モネは経済的に困窮しており、家賃を払えず、家主は家賃の代わりに、この作品(もっと大きかった)を差し押さえました。

その後、モネは作品を取り戻すことができましたが、作品は湿気のため激しい損傷を受けていました。

モネはやむを得ず損傷部分を分断し、残った中央部分を中心に絵を仕上げました。それがこの作品です。

当初の計画より小ぶりになったとはいえ、木々の中の光、木漏れ日など、当時の先進的な光の表現を駆使して描かれた傑作として人々に愛されています。
 
 
  




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