アート

Posted on 2021-09-01
近年注目集める新版画 名品一堂に 山梨県立美術館



笠松紫浪 《浅草観音堂大提灯》 1934年(昭和9年) 山梨県立美術館蔵 


大正から昭和前期にかけてブーム
「新版画」とは、江戸時代の浮世絵版画を復活させるために、大正から昭和前期にかけて、近代の版画家たちが切磋琢磨して生み出した木版画のことです。版元の渡邊版画店の企画で誕生しました。

橋口五葉(はしぐち・ごよう)や伊東深水(いとう・しんすい)の美人画、川瀬巴水(かわせ・はすい)や吉田博(よしだ・ひろし)の風景画、名取春仙(なとり・しゅんせん)の役者絵などで人気を得ました。

山梨県立美術館で、この「新版画」をテーマにした展覧会が開催されます。

同館には、新版画の作家、笠松紫浪(かさまつ・しろう)の作品コレクションが充実しており、国内外の美術館の中で、紫浪作品の所蔵数は最大です。

また、笠松家から寄贈を受けた版木やスケッチなどの資料類も豊富にあります。

今回の展覧会では、主に同館所蔵の新版画、なかでも紫浪作品を中心に紹介します。

高まる新版画を見直す機運
笠松紫浪は明治三十一年(1898年)、東京・浅草に生まれました。

紫浪は新版画の作家としては後進で、巴水に追随する風景画家として活躍します。

やがて新版画ブームは終わり、新たな創作版画の時代へと変わりますが、紫浪は創作版画の特徴でもある自刻自摺を習得しながら、新たな木版画を生み出し続けました。

近年、巴水を筆頭に、五葉や博らが再評価され、かつてないほどに新版画を見直す機運が高まりつつあります。

今回の展覧会は、新版画の素晴らしさを再認識する絶好の機会となるでしょう。
 
   
新版画—笠松紫浪を中心に—
会期 2021年(令和三年)9月14日(火)から10月24日(日)まで
会場 山梨県立美術館 特別展示室
休館日 月曜日(9月20日は開館)
観覧料 一般1000円(840円)、大学生500円(420円)
※カッコ内は20人以上の団体料金、前売料金、県内宿泊者割引料金
※高校生以下の児童・生徒は無料(高校生は生徒手帳持参)
※県内65歳以上の方は無料(健康保険証等持参)
※障害者手帳を持参の方、およびその介護者は無料
開館時間 午前9:00~午後5:00(入館は午後4:30まで)
※新型コロナウイルス感染症の拡大の状況により、会期が変更になる場合があります
※入場制限をする場合があります
 
 

橋口五葉 《髪梳ける女》 1920年(大正9年) 山梨県立美術館蔵 


 

川瀬巴水 《増上寺之雪》 1953年(昭和28年) 山梨県立美術館蔵 


 

名取春仙 《初代中村吉右衛門 馬盥 光秀》 1925年(大正14年) 山梨県立美術館蔵 


 

吉田博 《富士拾景 河口湖》 1926年(大正15年/昭和元年) 河口湖美術館蔵 


 

笠松紫浪《東京タワー》1959年(昭和34年) 山梨県立美術館蔵 


   
        




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