アート

Posted on 2023-03-13
「光陰礼讃 -近代日本最初の洋画コレクション」


クロード・モネ 《モンソー公園》 1876年 泉屋博古館東京 

 
住友吉左衞門友純(春翠)がパリで2枚のモネを入手
京都市左京区の泉屋博古館で、2023年(令和五年)3月14日(火)から5月21日(日)まで「光陰礼讃 -近代日本最初の洋画コレクション」が開催されます。

光を追い求めた印象派と陰影表現による実在感を追究した古典派を「光陰」と捉え、この「光陰」二つの流れから滋養を受けて展開した近代洋画の数々を、初公開の作品を含めて紹介するものです。

構成は次の通りです。
§1:光と影の時代―印象派と古典派
§2:関西美術院と太平洋画会の画家たち
§3:東京美術学校派と官展の画家

住友コレクションの一角を占める近代洋画は、住友吉左衞門友純(春翠)が明治30年(1897)の欧米視察中のパリで印象派の画家モネの油彩画2点を入手したことに始まります。

19世紀末のフランス絵画は、印象派の台頭とともに古典的写実派が次第に衰退していく様相を示すことになりますが、住友洋画コレクションには同時代の印象派と古典派の作品がともに揃って収集されているところに特徴があります。

また、春翠が開いた洋画コレクションには、関西洋画壇をリードした浅井忠やその門下生たちの作品、また東京美術学校で学び明治末から大正期にパリに留学して帰朝後に日本の洋画を切り拓いた青年画家たちの作品が順次加えられていきました。

こうして収集された住友洋画コレクションは、明治維新後の近代の日本において有名な松方コレクションや大原コレクションなどの成立・公開より数10年早く成立したもので、しかも須磨別邸という限定的空間ながら一般にも公開しており、その意味では、「近代日本最初の本格的な洋画コレクション」といえるものです。

「光陰」とは本来「歳月」や「月日」の謂いですが、明治・大正・昭和・平成という激動の時代を経て今に伝わる作品たちがくぐり抜けてきた歳月にも思いを馳せることができる内容です。
 
 
光陰礼讃 -近代日本最初の洋画コレクション
会場 泉屋博古館(京都市左京区鹿ヶ谷下宮ノ前町24)
会期 2023年(令和五年)3月14日(火)から5月21日(日)まで
休館日 月曜日、4月25日(火)
開館時間 午前10時~午後5時 ※入館は閉館の30分前まで
入館料 一般800円高大生600円中学生以下無料
※20名以上は団体割引20%
※障がい者手帳ご提示の場合は本人および同伴者1人まで無料
 
 

藤島武二 《幸ある朝》 1908年 泉屋博古館東京 


 

鹿子木孟郞 《ノルマンディーの浜》 1907年 泉屋博古館東京寄託 

 
 

田村直一郎 《武甲山入口夕陽》 1905年 泉屋博古館東京 

 
  
 
 




 

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