アート
Posted on 2024-12-20
パナソニック汐留美術館 2025年展覧会スケジュール 建築、絵画、工芸、デザインの4ジャンルを開催
パナソニック汐留美術館では2025年、建築、絵画、工芸、デザインの4ジャンルの展覧会が開催されます。
ル・コルビュジエ 諸芸術の綜合 1930-1965
2025年1月11日(土)~3月23日(日)
ル・コルビュジエ 《マッチ箱と二人の女》
1933年 森稔コレクション蔵
※画像写真の無断転載を禁じます
建築家ル・コルビュジエ(1887~1965年)は活動の後半期において、建築の指揮のもとで絵画や彫刻をつなぐ試みを「諸芸術の綜合」と言い表しました。
そして、それ以上に「諸芸術の綜合」とは統一、調和、普遍的法則の理想主義に導かれた彼の芸術観全体を示すスローガンでもありました。
本展は1930年以降に彼が手がけた絵画、彫刻、素描、タペストリーを展示します。
また、交流があった同時代の抽象芸術家、レジェ、アルプ、カンディンスキーの作品との共鳴も鑑賞できます。
建築ではロンシャンの礼拝堂(1950~55年)をはじめとする後期の建築作品を紹介し、ル・コルビュジエの円熟期の芸術観が明らかにします。
本展は、ル・コルビュジエ財団の協力のもと開催されます。
なお、本展はパナソニック汐留美術館の独自主催展です。
PARALLEL MODE オディロン・ルドン
―光の夢、影の輝き
2025年4月12日(土)~6月22日(日)
オディロン・ルドン 《神秘的な対話》
1896年頃 油彩/画布 岐阜県美術館
19世紀後半から20世紀初頭にかけて活躍したフランスの画家オディロン・ルドン(1840~1916年)。
ルドンが描く夢幻の世界は、時代や地域を超えて、今なお多くの人々を惹きつけています。
ルドンが生きた時代の欧州では、科学の発展による技術革新が社会構造の変化をもたらし、また、アカデミックな芸術に対して印象派などの新しい芸術潮流が次々と生まれました。
伝統と革新の狭間で、ルドンは木炭画や版画からパステル画や油彩画へと画材と技法を変えながら、独自の表現を築き上げていきます。
本展は、ルドンの生涯と彼が生きた時代にも焦点を当て、岐阜県美術館のコレクションを中心とする約110点の作品により、ルドンの画業の全容を展覧します。
ピクチャレスク陶芸
アートを楽しむやきもの―「民藝」から現代まで
2025年7月12日(土)~ 9月15日(月・祝)
ルディ・オーティオ 《祝福》
1992年 滋賀県立陶芸の森陶芸館
「ピクチャレスク(picturesque)」とは、絵画的である、絵画のように美しい、迫真的であるといった意味を表す言葉です。
本展では、絵画的な表現をもった陶芸作品や、絵画作品から影響をうけた陶芸、また陶芸の技法や特徴を拡張・新解釈した作品を「ピクチャレスク陶芸」と捉え、20世紀・21世紀の日本の陶芸―民藝から、うつわ、伝統工芸、前衛陶芸、コンテンポラリーまで―を横断的に紹介します。
同時代の海外作家による作品も加えて、総計約100点を展覧予定です。
近現代陶芸史に残る名品や知られざる名作を色彩や質感(マチエール)の観点から注目することで、改めて陶芸の魅力を楽しむことができるでしょう。
夏休み企画の体験型プログラムも準備中です。
なお、本展はパナソニック汐留美術館の独自主催展です。
ウィーン・スタイル
―ビーダーマイヤーと世紀末 ライフスタイルとしてのデザイン
2025年10月4日(土)~12月17日(水)
《椅子》 1820年頃
アセンバウム・コレクション
本展は、19世紀末から20世紀初頭のウィーンにおける優れたデザインや装飾がみられる家具や工芸作品などのモダンな作品群、およびそれら近代的なスタイルのルーツのひとつであるビーダーマイヤー時代の工芸作品をご紹介することを通じて、多面的なウィーン文化の魅力を伝えようとするものです。
会場には、銀器、陶磁器、ガラス、ジュエリー、衣装、インテリアなど、選り抜きの作品が集まります。
ビーダーマイヤーとは、1815年から1848年までのドイツとオーストリアにおける市民の生活様式と生活感情を指します。
ビーダーマイヤー時代およびその後の19世紀末から20世紀初頭の両時代の作品には、「ミニマルな形態」と「遊び心に満ちた装飾」という対照的な特徴がともにみられるという共通性があります。
それぞれの造形を対比も交えて展示することで、ウィーンにおける「総合芸術」の精神を明らかにし、さらに世紀末以降の女性の活躍にも注目しながら、ウィーンのモダンスタイルを代表するともいえる、ウィーン工房の作品と活動を追います。
なお、本展はパナソニック汐留美術館の単独主催展です。
パナソニック汐留美術館
住所 東京都港区東新橋1-5-1 パナソニック東京汐留ビル4階
休館日 水曜日(祝日は開館)、展示替期間、年末年始、夏季休業期間
※展覧会によって水曜日が開館になる場合あり
入館料 展覧会により異なる
※障がい者手帳を提示の方および付添者1名まで無料
開館時間 午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)
夜間開館日は午後8時まで(入館は午後7時30分まで)
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