アート / 工芸

Posted on 2024-12-25
東京ステーションギャラリー 2025年展覧会スケジュール 手芸、ガラス、インド沙羅など5展


東京ステーションギャラリーで2025年に開催される5つの展覧会を紹介します。

手芸、ガラス、インド沙羅など同館ならではのユニークな内容の展覧会が開かれます。

生誕120年 宮脇綾子の芸術 見た、切った、貼った
2025年1月25日~3月16日

宮脇綾子《切った玉ねぎ》 1965年 豊田市美術館

身近なモノを対象に、布と紙で美しく親しみやすい作品をつくりつづけた宮脇綾子(1905-1995)。

アプリケ、コラージュ、手芸などに分類されてきた彼女の作品は、しかしいずれの枠にも収まりきらない豊かな世界をつくり上げています。

モティーフにしたのは野菜や魚など、主婦として毎日目にしていたもの。

それらを徹底的に観察し、時には割って断面をさらし、分解して構造を確かめる。

たゆまぬ研究の果てに生み出された作品は、造形的に優れているだけでなく、高いデザイン性と繊細な色彩感覚に支えられ、いのちの輝きを見事に表現しています。

なお、本展は東京ステーションギャラリーの単独主催展です。

タピオ・ヴィルカラ 世界の果て
2025年4月5日~6月15日

タピオ・ヴィルカラ《ウルティマ・ツーレ》(部分) 1969年
Tapio Wirkkala Rut Bryk Foundation collection / EMMA – Espoo
Museum of Modern Art ©KUVASTO, Helsinki & JASPAR,
Tokyo, 2024 C4780 photo © Ari Karttunen / EMMA

2019年に開催したアルヴァ・アアルト展、ルート・ブリュック展につづくフィンランドのアーティスト、タピオ・ヴィルカラ(1915-1985)の日本初の大規模個展です。

「ウルティマ・ツーレ」に代表されるガラスのプロダクトをはじめ、木の彫刻やオブジェ、写真など約300点を展示。

常に自然に向き合いつづけ、その躍動や神秘にインスピーレションを受けたヴィルカラの世界に浸れます。

藤田嗣治 絵画と写真
2025年7月5日~8月31日

ドラ・カルムス《猫を肩にのせる藤田嗣治》

国際的に活躍した画家・藤田嗣治(1886-1968)の絵画制作を「写真」を通じて再考する展覧会。

本展では藤田の写真活用のプロセスを検証するとともに、日本とフランス・エソンヌ県に現存する彼の写真を数多く展示します。

また、写真と絵画によって重層的かつ巧妙に演出された藤田自身のイメージにも注目。

描くこと、そして撮ること。二つの行為を行き来した「眼の軌跡」を追いかけ、これまでにない語り方で藤田嗣治を紹介します。

インド更紗[仮称]
2025年9月13日~11月9日

物語図掛け布の一部/インド南東部沿岸(スリラ
ンカで発見と伝わる)/18世紀 Karun Thakar
collection, London. Photo: Desmond Brambley

染織の難しい木綿布に茜(あかね)や藍などの天然染料を用いて生産されたインド更紗は、宗教儀礼や室内装飾、服飾などさまざまな用途に使われ、鮮やかな色彩とのびやかなデザインが特徴です。

大航海時代にはヨーロッパ各国で相次いだ東インド会社の設立に伴い、世界中へと輸出され、他国の要望に応じたデザインも生産されるようになりました。

本展では、世界有数のコレクターが集めた選りすぐりの品々から、奥深いインド更紗の展開を紹介します。

小林徳三郎[仮称]
2025年11月22日~2026年1月18日

小林徳三郎《花と少年》 1931年 ふくやま美術館

小林徳三郎(1884-1949)は、若者たちが結成した前衛洋画家集団フュウザン会で活躍、画業半ば頃からは春陽会で作品を発表しました。

彼は東京美術学校の後輩、萬鐵五郎の強烈な絵画をいち早く評価しましたが、自らは異なる制作姿勢を貫き、魚や野菜、家族、風景などの日常的な題材を、親しみやすく、かつ、洒脱な作品に描き上げました。

写真家、洋画家、文学者、演劇関係者、美術評論家などに認められた作品をご覧ください。

住所 東京都千代田区丸の内1-9-1
(JR東京駅 丸の内北口 改札前)
休館日 月曜日(祝日の場合は翌平日 会期最終週、ゴールデンウィーク、お盆期間中の月曜日は開館)、展示替期間、年末年始
開館時間 午前10時~午後6時(金曜日 午前10時~午後8時)
※入館は閉館30分前まで


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