アート / 歴史 / 工芸

Posted on 2025-04-21
学習院コレクションを特別展示 霞会館記念学習院ミュージアム


 

皇族、華族の学び舎学習院ゆかりの史・資料、美術作品

皇族・華族ゆかりの品々が展示されている

東京・目白の学習院大学内に令和7年(2025)春、「霞会館記念学習院ミュージアム」が開館した。

同館は、これまでの「学習院大学史料館」がリニューアルオープンしたものだ。

現在、これを記念して、特別展「学習院コレクション 華族文化 美の玉手箱 ―芸術と伝統文化のパトロネージュ」が開催中だ。

古来より、芸術の創作と発展には王侯貴族らをはじめ、豊富な知識と高い美意識を持った人々が、優れた芸術作品を収集し、才気溢れる芸術家を見出して、その能力が発揮できるよう惜しみなく援助してきた。

芸術の発展は、彼らによる芸術作品の保護と、芸術家への支援「パトロネージュ」なしには語れない。

わが国もまた、天皇家をはじめとする多くの「パトロン」により、独自の文化や芸術が育まれ、これまで連綿と受け継がれてきた。

霞会館記念学習院ミュージアムには、天皇家をはじめ、皇族、華族の学び舎であった学習院ゆかりの史・資料、美術作品など約25万点が収蔵されている。

本展では、そのコレクションの中から「芸術と伝統文化のパトロネージュ」をテーマに、絵画、工芸品、古文書、文学資料など約100件を展覧している。

霞会館記念学習院ミュージアム

学習院大学史料館は昭和50(1975)年の開館以来、史・資料の収集・保存、調査・研究、展示・公開を行い、数多くの展覧会も開催してきた。

同館は令和7(2025)年春、装いも新たに「霞会館記念学習院ミュージアム」として歩みはじめた。

新ミュージアムの建物は、前川國男設計の旧大学図書館を博物館施設としてリノベーションしたものだ。

外装は、前川建築に特徴的な美しいコンクリート壁を甦らせた。

一方で内部は、機能的な博物館として生まれ変わっている。

1階には企画展などを開催する「特別展示室」と、学習院の歴史を紹介する「常設展示室」を設置。

2階には博物館学芸員を養成する学芸員課程の学生が使用する実習室、展示室なども備えている。

リニューアルオープン記念
特別展「学習院コレクション 華族文化 美の玉手箱
―芸術と伝統文化のパトロネージュ」

会場 霞会館記念 学習院ミュージアム
会期 令和7年(2025)3月14日[金]~5月17日[土]
休館日 日曜・祝日・4月14日[月]
(ただし3月20日[木・祝]・4月13日[日]・4月27日[日]は開館)
開館時間 午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
入館料 無料
アクセス 学習院大学目白キャンパス内 
JR山手線「目白」駅下車 徒歩5分 
東京メトロ副都心線「雑司が谷」駅下車 徒歩10分
都電荒川線「学習院下」「鬼子母神前」駅も利用可

 

霞会館記念学習院ミュージアム

Tags:
Posted in アート, 歴史, 工芸 | Comments Closed

Related Posts