アート
Posted on 2025-04-23
「日本の版画1200年―受けとめ、交わり、生まれ出る」
文化交流の視点から「日本らしさ」を考える
東京の町田市立国際版画美術館で「日本の版画1200年―受けとめ、交わり、生まれ出る」展が開催中だ。
(会期:2025年3月20日(木・祝)~6月15日(日))
本展は、日本現存最古の印刷物である無垢浄光大陀羅尼経(むくじょうこうだいだらにきょう)から、仏教版画、絵手本や画譜、浮世絵、創作版画、新版画、戦後版画、現代版画へと連なる約240点を、同館収蔵品から厳選して紹介し、「日本の版画1200年」の歴史を辿ろうというものだ。
私たちが「伝統」、そして「芸術」として考える版画はどのように生まれたのか。
「日本らしさ」とは、何を指すのか。
今回の展覧会では、文化交流の視点からこうしたことを考える。
たとえば、日本が世界に誇る浮世絵は、実は中国や西洋の表現手法を取り入れつつ百花繚乱の世界を開かせた。
歴史を紐解いていくと、「日本らしさ」の奥には多様な文化的背景をもつ作品や人との交わりを見つけることができる。
1200年間の芸術版画作品を通覧することで、これからの版画がどこへ向かうのかにも思いを致すことができるだろう。
展示構成
- 版と祈りー日本版画のあけぼの
- 出版文化の隆盛―拡散するイメージとその受容
- 変わり続ける浮世絵―舶来文化の吸収と再創造
- 創作版画と新版画―両洋の眼・浮世絵の超克
- 版画誌がつなぐネットワーク―日本と中国の「創作版画」
- 占領下における新しい版画の胎動―中央と地方、モダニズムとリアリズムの往還
- 「国際版画展」の季節―「版画の国」を広め育てる
《無垢浄光大陀羅尼経》 奈良時代(767-769頃)[前期]
《十二天像(与田寺版)のうち梵天》 室町時代 木版手彩色[後期]
歌川広重「東海道五拾三次之内 箱根 湖水図」天保4-5年(1833-34)頃 横大判錦絵[前期]
棟方志功《二菩薩釈迦十大弟子 富樓那の柵》1939年 木版[前期]
靉嘔《レインボー北斎 ポジションA》1970年 スクリーンプリント
日本の版画1200年―受けとめ、交わり、生まれ出る
会期 2025年3月20日(木・祝)~6月15日(日)
※5月8日(木)から後期展示
会場 町田市立国際版画美術館 企画展示室1、2 ※巡回なし
時間 平日午前10時~午後5時、土・日・祝日午前10時~午後5時30分 ※入場は閉館30分前まで
休館日 月曜日
※5月5日(月・祝)、6日(火・振替休日)は開館し、7日(水)は休館
観覧料 一般800円(600円)、大・高生400円(300円)、中学生以下無料
※( )は20名以上の団体料金
※身体障がい者手帳、愛の手帳(療育手帳)または精神障がい者福祉手帳をお持ちの方と付き添いの方1名は半額
※会期中の第4水曜日のシルバーデー(3月26日、4月23日、5月28日)は65歳以上の方の入場無料
※リピーター割引、ウェブクーポン割引ほか各種割引を実施(詳細は美術館公式サイトに掲載予定)
TEL 042-726-2771
【町田市立国際版画美術館|公式サイト】
https://hanga-museum.jp
【町田市立国際版画美術館|展覧会詳細ページ】
https://hanga-museum.jp/exhibition/schedule/2025-564
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締め切りは、2025年5月1日24時です。
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