アート

Posted on 2025-05-14
東京国立博物館「総合文化展」を「東博コレクション展」に名称変更


東京国立博物館 本館

東京・上野の東京国立博物館は2025年(令和七年)4月1日、所蔵品と寄託品の常時約3000件で構成される総合文化展(平常展)の名称を「東博コレクション展」に変更しました。

この名称には、東京国立博物館として、これまで以上にコレクションと向き合い、育んでいくことが大切であるという思いが込められています。

東京国立博物館は、日本で最も長い歴史をもつ博物館で、2022年(令和四年)には創立150年を迎えました。

約12万件の所蔵品と多数の寄託品は、世界有数の日本・東洋美術コレクションです。

現在の本館がオープンしてから100周年となる2038年に向けて、来館者とともに未来へつながる博物館を目指しており、今回の名称変更もその新たな一歩となるものです。

本館11室をリニューアルオープン!
「金剛力士立像」を東博コレクション展で初お披露目

本館11室(彫刻)の展示風景

2025年4月8日、彫刻作品を展示する本館1階の11室をリニューアルオープンしました。

見どころは、高さ3m近い「金剛力士立像(仁王像)」2体の展示です。

通常、金剛力士立像は門の中に安置されるため、背面を見ることができません。

展示室では、筋骨隆々な正面の姿はもちろん、柔らかみが感じられる背面も鑑賞できます。

また、新しい展示ケースと照明が導入され、作品の特徴をより際立たせる展示環境です。

金剛力士立像は2022年2月に東京国立博物館が購入し、同年の特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」で公開されたもので、東博コレクション展(平常展)では初お披露目となります。

法隆寺宝物館の「伎楽面」国宝に新指定
金・土曜日に限定公開

国宝 伎楽面 迦楼羅(かるら)飛鳥時代・7世紀
東京国立博物館蔵 金・土曜日に公開 法隆寺宝物館第3室

1878年(明治11年)に奈良・法隆寺から皇室に献納された宝物のなかには、飛鳥から奈良時代にかけて制作された「伎楽面」31面が伝わっています。

現在は重要文化財に指定されている伎楽面ですが、このたび31面が一括して、新たに国宝に指定されることが決まりました。

仮面芸能の伎楽は中世には廃絶したため、幻の芸能とも呼ばれています。

東京国立博物館の伎楽面は、現存最古の貴重なコレクションです。

法隆寺宝物館第3室で、保存上の観点から毎週金・土曜日に限定公開されています。

東博コレクション展【来館案内】

開館時間 午前9時30分~午後5時、毎週金・土曜日は午後8時まで
※入館は閉館の30分前まで
※特別展の開館時間は、各特別展ウェブサイト等にてご確認ください
休館日 月曜日(ただし月曜日が祝日または休日の場合は開館し、翌平日に休館)
観覧料(東博コレクション展) 一般1000円、大学生500円
※高校生以下および満18歳未満、満70歳以上の方は無料。入館の際に年齢のわかるもの(生徒手帳、健康保険証、運転免許証など)をご提示ください。
※障がい者とその介護者1名は無料。入館の際に障がい者手帳等をご提示ください。
※特別展、有料イベント等は別途料金が必要です。
交通 JR上野駅公園口、鶯谷駅南口から徒歩10分、東京メトロ上野駅・根津駅、京成電鉄京成上野駅から徒歩15分

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