アート

Posted on 2012-01-26
書道博物館 「みんなが見たい優品展パート9 -中村不折コレクションから-」開催中


Writer:蓬田(よも)修一

東京台東区の書道博物館では「みんなが見たい優品展パート9 -中村不折コレクションから-」が開催されています。

みんなが見たい優品展は、毎年恒例の企画で今年で9回目です。

アンケートでリクエストのあった人気の高い作品を、可能な限り組み込んで展示構成された展覧会です。

特に今回は、東京国立博物館で開催中の「北京故宮博物院200展」にあわせて、同展で出陳されている書の関連作品も紹介しています。

中国の後漢時代、古くからの霊山として崇拝されてきた西嶽(せいがく)に「西嶽崋山廟碑(せいがくかざんびょうひ)」という記念碑が建てられました。

しかし、明時代(16世紀)の大地震によって石碑は失われてしまい、この原石からとった拓本は、世に4本しか残っていません。

このうち唯一石碑の全形が見られる拓本「四明本(しめいぼん)西嶽崋山廟碑」が、東京国立博物館の「北京故宮博物院200展」で展示されています。

書道博物館では、文字数のもっとも多い拓本「長垣本(ちょうえんぼん)西嶽崋山廟碑」を期間限定(1/24~2/19)で公開します。

また、清時代の乾隆帝(けんりゅうてい)は、王羲之(おうぎし)の「快雪時晴帖(かいせつじせいじょう)」、王献之(おうけんし)の「中秋帖(ちゅうしゅうじょう)」、王珣(おうじゅん)の「伯遠帖(はくえんじょう)」を希世の名跡として尊び、自らの書斎を三希堂(さんきどう)と名づけました。

今回は、東京国立博物館での三希堂復元展示にちなんで、乾隆帝が内府所蔵の名品を収録させた全32巻の「三希堂法帖」から「快雪時晴帖」「中秋帖」「伯遠帖」を展示します。

ほかにも、人気の高い書の名品が多数展示されています。

<開催概要>
【会期】:2012年1月24日(火)~平成24年3月25日(日)
【開館時間】午前9時30分~午後4時(入館は4時まで)
【休館日】月曜日(祝日と重なる場合は翌日) 
【入館料】一般500円(300円) 小、中、高校生250円(150円)
 ※( )内は20人以上の団体料金

書道博物館 公式サイト


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