アート

Posted on 2013-04-15
書道博物館 特別展「唐時代の書、徹底解剖!!」


Editor:蓬田(よも)修一

東京台東区の書道博物館で、企画展 中村不折コレクション「唐時代の書、徹底解剖!!」が開催されています。

唐時代は王羲之(おうぎし)が活躍した東晋時代とともに、中国の歴史上、書がもっとも高い水準に到達しました。

唐時代の書の特質は、従来から培われてきた書法を分かりやすく法則化した点にあります。

特に楷書は、理知的な審美眼によって、非の打ち所のない字姿として完成しました。

初唐の三大家である欧陽詢(おうようじゅん)、虞世南(ぐせいなん)、楮遂良(ちょすいりょう)、によって確立された楷書は、今も多くの人に学ばれ続けています。

その流れは、顔真卿(がんしんけい)に受け継がれ、顔法(がんぽう)と呼ばれる表情豊かな楷書が作り出されました。

今回の展覧会では、欧陽詢、虞世南、楮遂良、顔真卿をはじめ、唐の太宗皇帝、孫過庭や懐素など、唐時代を代表する書の名品、そして唐時代の貴重な肉筆資料である敦煌写経を、中村不折コレクションの中から紹介します。

なお、4月23日から6月9日まで、東京国立博物館東洋館第8室において唐時代の書が展示されます。あわせて見ると、唐時代の書への理解がさらに深まるでしょう。

会期:2013年3月12日(火)~6月16日(日)
※期間中、一部展示替えがあります。
休館日:月曜日(ただし4月29日、5月6日は開館)、 4月30日(火)、5月7日(火)
観覧料:一般・大学生500円(300円) 高・中・小学生250円(150円)
※( )内は20名以上の団体料金


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