アート

Posted on 2013-04-15
国宝・重文作品約80点 特別展「和様の書」


「四季草花下絵和歌巻」(しきそうかしたえわかかん)
本阿弥光悦(ほんあみこうえつ)筆 江戸時代・17世紀 個人蔵
展示期間:7月13日(土)~8月4日(日)

Writer:宮川由紀子

2013年7月13日(土)から9月8日(日)まで、東京国立博物館平成館で特別展「和様の書」が開催されます。

「和様」とは、日本の風土、国民性に合った日本独自の文化をさす言葉です。そして、和様の書とは、中国風の書である「唐様」に対して日本風の書であることをさしています。

日本人は中国から伝わった漢字を学び発展させました。遣唐使廃止のころになると国風文化が広まり、筆致に柔らかみが加わり独自性が生まれ、平安時代中期には、小野道風、藤原佐理、藤原行成の「三跡」といわれる能書(文字を書くのがうまい人)が登場し、繊細、典雅な「和様の書」が完成します。

並行して万葉仮名、草仮名を経て女手(平仮名)が成立し、「高野切」に代表される日本独自の仮名の美が生まれました。

以後、日本の書は、仮名と漢字が融合した和様の書を中心に展開します。なかでも藤原行成の子孫は宮廷の書役を長く勤め、その書はのちに世尊寺流と称され、書道史上に重要な位置を占めました。

室町時代は多くの書流が型を踏襲した没個性の書となりますが、江戸時代に入り、本阿弥光悦、近衛信尹など上代様(平安時代に完成された和様の書)を展開させたダイナミックな書が生まれ、以降「御家流」と呼ばれる実用の書が一般に普及していきます。

本展覧会ではこうした和様の書の魅力とともに、宮廷文学や料紙工芸など書に関わる多様な日本文化が紹介されます。構成は次のとおりです。

第1章 書の鑑賞
第2章 仮名の成立と三跡
第3章 信仰と書
第4章 高野切と古筆
第5章 世尊寺流と和様の展開

出品作品約150件のうち約80件が国宝・重要文化財です。みどころはなんといっても、「三跡」「四大手鑑」など至高の名筆の数々です。
織田信長や豊臣秀吉、徳川家康といった天下人の自筆も勢ぞろい。また新発見・最古級の仮名も出品されます。

日本人の「心」と「美」を感じることができる展覧会です。

特別展「和様の書」
会期 2013年7月13日(土)から9月8日(日)まで
会場 東京国立博物館 平成館
開館時間 9時30分から17時まで(入館は閉館の30分前まで)
(ただし、会期中の金曜日は20:00まで、土・日・祝日は18:00まで開館)
休館日 月曜日
(ただし7月15日(月・祝)、8月12日(月)は開館、7月16日(火)は休館)
観覧料金 一般1500円(1300円/1200円)、大学生1200円(1000円/900円)、高校生900円(700円/600円)、中学生以下無料  *( )内は前売り/20名以上の団体料金
主催 東京国立博物館、読売新聞社、NHK、NHKプロモーション
問い合わせ 電話:03-5777-8600 (ハローダイヤル)

特別展「和様の書」ホームページ

国宝「古今和歌集(元永本)」(こきんわかしゅう)(げんえいぼん)
藤原定実筆 平安時代・12世紀 東京国立博物館蔵
展示期間:7月13日(土)~9月8日(日)頁替あり


7月12日に行われたプレス内覧会での会場のもようです。

■■■■招待券プレゼントへの応募は締め切りました。たくさんのご応募ありがとうございました。特別展「和様の書」招待券プレゼント■■■■

特別展「和様の書」無料招待券を、抽選で5組10名様にプレゼントします。

以下のフォームより、お名前、メールアドレス、ご住所をお書きになり、ご応募ください。

締め切りは、2013年7月15日24時です。

※Media & Communication のプライバシー・ポリシーはこちらをご覧ください。

    お名前 (必須)

    メールアドレス (必須)

    郵便番号・ご住所 (必須)

    本サイトの、特別展「和様の書」 の記事へは、どのような経路で来ましたか?(例:検索エンジンで、ツイッターで、本サイトの関連記事で、他サイトのリンクから など) (任意)

    特別展「和様の書」への思いなどがありましたら、お書き下さい (任意)

    当サイトMedia & Communicationに、ご要望・ご感想などがありましたら、お書き下さい (任意)

    Tags:
    Posted in アート | Comments Closed

    Related Posts