アート

Posted on 2013-11-27
「岸田吟香・劉生・麗子 知られざる精神の系譜」展 個を貫き通した希有なる親子三代の物語



岸田劉生 《童女図(麗子立像)》 1923(大正12)年4月15日
油彩・画布 53.3×45.7cm 神奈川県立近代美術館蔵

Editor:蓬田(よも)修一

2014年2月8日(土)から4月6日(日)まで、世田谷美術館で「岸田吟香・劉生・麗子 知られざる精神の系譜」展が開催されます。

愛娘をモデルとした〈麗子像〉の連作で広くその名を知られる岸田劉生は、独自の美を求めて葛藤を重ねた大正洋画壇の異端児でした。

彼には傑物ともいうべき父・吟香(ぎんこう)がいました。吟香は激動の幕末・維新期に、洋の東西を遠く見すえた開明派の文化人として活躍しました。

また、劉生が38歳で早世したのち、長女・麗子は演劇人・画家としての生涯を生き、最晩年には詳細にわたる父・劉生の評伝を書き上げました。

本展では吟香にまつわる稀少資料や、吟香と交流のあった同時代人の作品に加え、劉生の代表作〈麗子像〉やそのモデルとなった麗子の遺作などを一堂に集めます。

構成は次のとおりです。

第一部 幕末・維新の先覚者、岸田吟香
岸田吟香は東京・銀座に薬舗「楽善堂」を構え、そこを拠点に事業家、出版人、思想家、文筆家として八面六臂の活躍を見せ、明治という新時代の建設に大きく貢献しました。
第二部 父親ゆずりの反骨の士、岸田劉生
岸田劉生は「内なる美」を求めて写実を極めんとし、次々と〈麗子像〉を描き重ね、やがて「東洋の美」へと大きく傾斜していきました。
第三部 劉生没後の岸田麗子、表現者としての生涯
岸田麗子は父が遺した膨大な量の日記を精読し、それをもとに魅力あふれる評伝を書き上げたのち、その刊行を見届けるかのようにして急逝、48年の生涯を閉じました。

それぞれの個を貫き通した希有なる親子三代の物語は見どころです。

「岸田吟香・劉生・麗子 知られざる精神の系譜」展
会期
 2014年2月8日(土)から4月6日(日)まで
※会期中一部展示替えがあります。[前期:2月8日から3月9日まで、後期:3月11日から4月6日まで]
会場 世田谷美術館
観覧料 一般1200(1000)円、65歳以上1000円(800円)、大高生800円(600円)、中小生500円(300円)、未就学児童は無料
※( ) 内は前売および20 名以上の団体料金。
問い合わせ 03-5777-8600 (ハローダイヤル)

休館日、開館時間など詳細は世田谷美術館 公式サイトでご確認ください。

岸田劉生 《自画像(廿七歳誕生日に際しての)》 1917(大正6)年6月23日
コンテ・紙 29.4×18.8cm 平塚市美術館蔵
*展示替あり

小林清親 《桃花散・百発百中膏・精錡水》引札 制作年不詳
木版・紙 35.0×23.0cm 内藤記念くすり博物館蔵


■■■■「岸田吟香・劉生・麗子 知られざる精神の系譜」展招待券プレゼント 招待券プレゼントへの応募は締め切りました。たくさんのご応募ありがとうございました。■■■■


開催を記念して、「岸田吟香・劉生・麗子 知られざる精神の系譜」展招待券を、Media & Communication読者の5組10名様にプレゼントいたします。

以下のフォームより、お名前、メールアドレス、ご住所をお書きになり、ご応募ください。

締め切りは、2014年2月16日24時です。

※Media & Communication のプライバシー・ポリシーはこちらをご覧ください。

    お名前 (必須)

    メールアドレス (必須)

    郵便番号・ご住所 (必須)

    本サイトの「岸田吟香・劉生・麗子 知られざる精神の系譜」展の記事へは、どのような経路で来ましたか?(例:検索エンジン、ツイッター、フェイスブック、本サイトの関連記事、他サイトのリンク など) (任意)

    「岸田吟香・劉生・麗子 知られざる精神の系譜」展への思いなどがありましたら、お書き下さい (任意)

    当サイトMedia & Communicationに、ご要望・ご感想などがありましたら、お書き下さい (任意)

    アートで“幸せ”になった体験がありましたら教えて下さい(例:ルノワールの作品を見ると若いときの気持ちを思いだして元気になる、ミュージアムショップで買ったかわいい小物を仕事場に飾っていると仕事がはかどる気がする、など) (任意)

    Tags:
    Posted in アート | Comments Closed

    Related Posts