アート

Posted on 2014-11-03
特別展「茶の湯釜の美-京釜の系譜を辿る-」住友家が収集した釜を中心に約50件を紹介



会場は、江戸から近代に至る京釜の系譜が辿れる展示構成。作品を間近に見ることができ、茶釜の風合いをじっくり鑑賞できる。


Editor:蓬田(よも)修一

2014年11月1日(土)から12月14日(日)まで、東京・六本木の泉屋博古館分館にて特別展「茶の湯釜の美-京釜の系譜を辿る-」が開催中です。

住友家が収集した釜を中心に、初公開26件を含む約50件が紹介されています。会場に展示されているのは、400年の歴史をもつ大西家をはじめ、名越家、西村家などが作り出す釜の優品。

釜を作る各家の特徴が分かりやすいように、作品は時代順に並べられているほか、芦屋釜の制作過程も紹介し、釜の魅力をいろいろな角度から楽しめる展示構成になっています。

茶の専門家だけでなく、一般の人にも広く茶の湯釜の魅力を知ってもらいたいとのことから、美術家の野口哲哉さんが今回の展示のために、親しみやすいたぬきのキャラクターを制作しました。

担当学芸員の森下愛子さんは「展示台の壁面を黒くして、LEDのライトで釜が浮かび上がるような展示にした」と言います。照明については、職人が工夫を凝らす釜の表面の景色(鉄肌)がよく見えるような配慮もされています。

茶釜の美しさが再発見できる同展に、ぜひ足を運んでみてはいかがですか。

(※写真は2014年10月31日のプレス内覧会にて撮影)
 
特別展「茶の湯釜の美-京釜の系譜を辿る-」
会期 2014年11月1日(土)から12月14日(日)まで
会場 泉屋博古館分館[東京]
入館料 一般800円、学生500円、中学生以下無料
問い合わせ ハローダイヤル 03-5777-8600
展覧会につきましては、公式サイトもご参照ください。

住友の茶釜コレクションは、時代や産地のバランスがよいのが特徴だ。


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