アート
Posted on 2011-05-19
書道博物館で千字文の企画展
書道博物館で、企画展 中村不折コレクション「センジモンってなぁに? -五書体にみる千字文のいろいろ-」が、2011年5月27日から8月31日まで開催されます。
「天地玄黄、宇宙洪荒(てんちげんこう、うちゅうこうこう)」ではじまる千字文は、四字一句が250句並んだ中国の四言古詩です。
千字の漢字が、一文字も重複することなく使われています。
千字文は、韻文の美しさもさることながら、文字の習いやすさから、手習いのテキストとしても珍重されました。
歴代の能書家たちの多くは、この千字文を作品に残しています。
展示会場には、隋時代の智永(ちえい)、唐時代の三大家である欧陽訽(おうようじゅん)や褚遂良(ちょすいりょう)、明時代の文徴明(ぶんちょうめい)などの千字文が展示されます。
日本の作例としては、江戸時代における唐様書(からようしょ)の大家で知られる北島雪山(きたやませつざん)や細井広沢(ほそいこうたく)の千字文などを紹介します。
千字の漢字が放つパワーと美しさが感じられる展覧会となりそうです。

褚遂良「行書千字文」

文徴明「草書千字文」
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