アート

Posted on 2011-06-13
書道博物館で千字文展 千字文を書くワークショップも開催!



Writer:蓬田(よも)修一

東京・台東区にある書道博物館では、企画展 中村不折コレクション「センジモンってなぁに? -五書体にみる千字文のいろいろ-」が、2011年5月27日から8月31日までの会期で開催されています。

千字文とは、「天地玄黄、宇宙洪荒(てんちげんこう、うちゅうこうこう)」ではじまる四字一句が250句並んだ中国の四言古詩です。千字の漢字が、一文字も重複することなく使われています。

千字文は、韻文の美しさもさることながら、文字の習いやすさから、手習いのテキストとしても珍重されました。歴代の能書家たちの多くは、この千字文を作品に残しています。

展示会場には、隋時代の智永(ちえい)、唐時代の三大家である欧陽訽(おうようじゅん)や褚遂良(ちょすいりょう)、明時代の文徴明(ぶんちょうめい)などの千字文が展示されています。

会期中は、展示に関連するイベントも行われます。
イベントに参加して、昔の人たちが手習いのお手本として大切にされた「千字文」を、身近に親しんでみませんか?

●ギャラリートーク(展示解説)

●キッズセミナー「センジモンってなんだろう?」(小・中学生対象のギャラリートーク)

●ワークショップ「センジモンをかこう!」

日程や参加方法は、書道博物館のサイトをご覧下さい。→ 書道博物館

※書道博物館とは、洋画家であり書家でもあった中村不折(なかむらふせつ 1866~1943)が、40年あまりにわたり独力で蒐集した、中国及び日本の書道史上重要な資料をコレクションする専門博物館です。昭和11年に開館しました。

会場の様子。落ち着いた雰囲気の中で、優れた書が鑑賞できます。


褚遂良「行書千字文」。初唐の三大家のひとり、褚遂良が行書で書写した千字文です。


文徴明「草書千字文」。90歳の長寿をまっとうし、多くの門人を育てた文徴明の作品。文徴明66歳の書です。



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