アート

Posted on 2012-07-29
古代文字のパワーに触れる。東京・銀座のMEGUMI OGITA GALLERYで、書家・川邊りえこ 「KO.TO.TA.MA」



古代文字で書かれた大作をはじめ約20点の作品に出会うことができる。


[TEXT:蓬田修一]
東京・銀座のMEGUMI OGITA GALLERYにおいて、書家・川邊りえこ氏の作品を集めた展覧会「KO.TO.TA.MA」が開催されています。(会期:2012年7月13(金)~8月4日(土))

川邊氏は、書家として、また神職として、古代文字に接してきました。2008年にはパリ国立ギメ東洋美術館にて作品を発表、2010年にはPOLA MUSEUM ANNEXで個展を開催、銀座三越オープニングではインスタレーションを行っています。今回の展覧会では、およそ2000年前の古代日本に存在した文字を使った作品を見ることができます。

「古代において文字は単なる記号ではなく、選ばれた人だけがこれを使うことを許された秘儀でした。”書く”という行為は大切なメッセージを発信する、特別なふるまいだったのです。文字とは光であり、魂を癒す祈りです」。川邊氏は、古代文字についてこう語ります。

日本の古代文字は、歴史から忘れ去れてしまったと言えるかもしれません。しかし川邊氏は古代文字の「言霊」を蘇らせるかのように、多くの作品を発表し、多様な生命観を表現し続けてきました。

それは「癒し」や「スロー」が求められている現代において、見事に社会の空気と反響しあっているかのようです。これまで味わったことのない文字表現の可能性を、会場で感じてみてはいかがでしょうか。

写真中の白色の作品は、小さな「いろは文字」を緻密に重ねて書き上げたもの。

2000年前の古代文字がつづられた作品。文字のエネルギーが溢れ出しているようである。

≪開催概要≫
「KO.TO.TA.MA」 川邊りえこ / Rieko Kawabe
■会期:2012年7月13(金)~8月4日(土) ※月・祝休廊
■営業時間:11pm~7pm
■会場:MEGUMI OGITA GALLERY 東京都中央区銀座2-16-12銀座大塚ビルB1
※展示会場にご注意ください

「KO.TO.TA.MA」サイト


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