アート

Posted on 2013-10-12
「清時代の書-碑学派-」 書の流れを大きく変えた碑学派の代表作を紹介


Editor:蓬田(よも)修一

東京国立博物館と台東区立書道博物館の連携企画「清時代の書-碑学派- 鄧石如生誕270年記念」が、2014年10月8日から12月1日の会期で開催されています。

碑学派とは、従来の王羲之(おうぎし)を中心とする法帖に代わり、青銅器の銘文や石碑の書などに拠り所を求めた人たちです。

碑学派の人たちは、はじめ唐時代の楷書や漢時代の隷書に注目していましたが、やがて山野に埋もれていた青銅器や石碑にも視野を広げ、野趣あふれる楷書や篆書・隷書を中心とする新たな書風を形成しました。

東京国立博物館では、碑学派の前期に重きを置き、主として勃興期に焦点をあてた展示が展開される一方、書道博物館では碑学派の後期を中心に、書道博物館創設者・中村不折(なかむらふせつ)と楊守敬(ようしゅけい)、康有為(こうゆうい)とのつながりなど、日本における受容が紹介されます。

東京国立博物館と台東区立書道博物館との連携企画は、今回で11回目を迎えました。
今回は台東区立朝倉彫塑館を加え、台東区内に近接する3館で碑学派の主な書人の代表作を紹介し、碑学派の流れを概観します。

今年は碑学派の祖と仰がれる鄧石如(とうせきじょ)の生誕270年にあたります。これを記念して開かれる同展は、従来の書の流れを大きく変えることになった碑学派の書の魅力がたっぷり楽しめる展覧会となっています。

      
「清時代の書-碑学派- 鄧石如生誕270年記念」
会期 2013年10月8日~12月1日
会場 東京国立博物館 台東区立書道博物館
入館料 ●東京国立博物館 一般600円(500円) 大学生400(300円)※( )内は20人以上の団体料金 ※高校生以下、および18歳未満と70歳以上は無料
●台東区立書道博物館 一般・大学生500円(300円) 高・中・小学生250円(150円)※( )内は20人以上の団体料金

東京国立博物館 公式サイト
書道博物館 公式サイト 


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