アート / 歴史
Posted on 2019-07-06
日本書紀成立1300年 特別展「出雲と大和」 最古級の石仏を寺外初公開
東京国立博物館と島根県と奈良県が共同開催で出雲と大和の名品が一堂に
令和2年(2020年)1月15日(水)から3月8日(日)まで、東京・上野の東京国立博物館で「日本書紀成立1300年 特別展「出雲と大和」」が開催されます。
令和2年は、我が国最古の正史『日本書紀』が編纂された養老4年(720)から1300年という記念すべき年です。
日本書紀の冒頭に記された国譲り神話によると、出雲大社に鎮座するオオクニヌシは「幽」、すなわち人間の能力を超えた世界、いわば神々や祭祀の世界を司るとされています。
一方で、天皇は大和の地において「顕」、すなわち目に見える現実世界、政治の世界を司るとされています。
つまり、古代において出雲と大和はそれぞれ「幽」と「顕」を象徴する場所として、重要な役割を担っていたのです。
「幽」と「顕」を象徴する地、島根県と奈良県が東京国立博物館と共同で展覧会を開催し、出雲と大和の名品を一堂に集めて、古代日本の成立やその特質に迫ります。
展覧会の会場構成は次のとおりです。
第1章 巨大本殿 出雲大社
第2章 出雲 古代祭祀の源流
第3章 大和 王権誕生の地
第4章 仏と政
出雲大社に古くから伝わる手箱や甲冑などのご神宝をはじめ、社殿を飾っていた絵画、境内から出土した巨大柱など、出雲大社の歴史を物語る作品が一堂に集まります。
1300年の間、大和の地でひっそりと守り伝えられた最古級の石仏(重要文化財 浮彫伝薬師三尊像 飛鳥~奈良時代・7~8世紀 奈良・石位寺蔵)が寺外初公開されるのも大きな見どころです。
日本書紀とは
神代から持統天皇11年(697)までを記した歴史書。舎人親王(676~735)が中心となって編纂し、養老4年(720)、元正天皇へ奏上されました。全30巻で、巻1・巻2は神代、巻3の神武天皇から巻30の持統天皇までは編年体でまとめられています。
『日本書紀』の写本は、古本系統と卜部家本系統に分類されてきました。和銅5年(712)編纂の歴史書『古事記』よりもたくさんの記事が収められ、現代までさまざまな視点から研究が続けられてきています。
熱田神宮に伝わる日本書紀は15巻残っており、附属する永和3年(1377)の寄進状に、京都金蓮寺四代上人浄阿の意により円福寺三代厳阿が奉納したことが記されています。巻9の奥書には卜部家の本をもとに写したとあります。
日本書紀成立1300年 特別展「出雲と大和」
会期 2020年(令和2年)1月15日(水)から3月8日(日)まで
前期展示:1月15日(水)~2月9日(日)、後期展示:2月11日(火・祝)~3月8日(日)
会場 東京国立博物館 平成館
観覧料 一般1600円(1400円/1300円)、大学生1200円(1000円/900円)、高校生900円(700円/600円)、中学生以下無料
※カッコ内は前売/20人以上の団体料金
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