アート / コラム

Posted on 2019-10-11
【アートコラム】美術館(美術展)にとって小さな子どもは厄介者?!



静寂を望む来場者
読者さんからいただくメッセージで多いのが、小さな子どもと一緒に美術館へ行くときのことです。

きょうも、このようなメッセージをいただきました。

子供連れで行くと必ず、手を繋いで離さないでくださいと注意されます。おとなしくきちんと興味を持って観賞できる子供もいるのに残念です。日本の美術館は子供に厳しいと思います。

ほかにもよくいただくのが「小さな子ども連れだと、会場にいるほかの人たちに迷惑がかかってしまいそうで、行くのをためらっている」という主旨のメッセージです。

私の個人的な意見ですけれど、「美術館」が子どもに厳しいというよりは、「来場者」が子どもに厳しい面があるのかなあ、という印象です。

読者さんからは「美術館の静寂な雰囲気が好き」「撮影OKの美術展ではシャッター音が気になる」「来場者同士の話し声がうるさい」といった内容のメッセージはたびたびいただいており、館内での子どものふるまいについても、いくつかいただいた記憶があります。

美術館の人が「子どもの手を離さないで」と注意するのは、ひとつは子どもが不注意に作品を損傷しないようにするための配慮でしょう。

それから、できるだけ静かな環境の中で作品と向き合いたいと願う来場者のためでもあると想像します。

これには、社会全体の流れというか空気感もあると思います。会場でおしゃべりしないことを好む人と、おしゃべりすることを好む人がいた場合、しない人の気持ちを優先させるという、社会全体の流れです。

極端な例かもしれませんが、たばこを吸わない人と吸う人がいたら、すわない人を優先させるという、「しない人優先」の流れと、個人的にはどこかつながっている気がします。

しかも、美術館のような不特定多数の人たちが集まる場所では、美術館の運営者側はなおさらその傾向が強くなるのだと思います。

個人的には、多少おしゃべりが聞こえたり、子どもたちが動き回っていたり、カメラで撮影したり、あまりに常識はずれでは困りますが、そんな雰囲気の中で作品を鑑賞するのが、どちからと言えば好きなのですが。。。
(M&C編集部 蓬田修一)




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