アート / 宗教

Posted on 2021-10-24
【レビュー】伝教大師1200年大遠忌記念 特別展「最澄と天台宗のすべて」



重要文化財 伝教大師(でんぎょうだいし)(最澄)坐像 鎌倉時代・貞応三年(1224年) 滋賀・観音寺蔵
現存する最古の最澄の肖像として重要。滋賀県の北東部、古来霊山として知られた伊吹山(いぶきやま)の近く観音寺に伝えられる。鎌倉時代には珍しく、古式な一木造の技法で製作されている

最澄1200年大遠忌を記念
令和三年(2021年)は、日本天台宗を開いた伝教大師(でんぎょうだいし)最澄の1200年大遠忌(だいおんき=50年、100年など没後長い期間を経て行われる法会)という大きな節目の年です。

それを記念し、東京国立博物館 平成館で特別展「最澄と天台宗のすべて」が開催されています。

最澄は「悟りに至る道はすべての人に開かれている」という平等思想を説いた『法華経』に心惹かれ、この教えを礎とする天台宗を日本で広めました。

最澄が比叡山に創建した延暦寺は、日本史上、多くの高僧を輩出し、彼らが説いた多様な教えは日本文化に大きな影響を及ぼしてきたのです。

今回の展覧会には、比叡山のみならず全国の天台宗諸寺院などから、仏像、仏画、経典など、数々の宝物が出品されています。

会場は以下の6つのテーマを設け、天台宗の教えと歴史が実感できるようになっています。

第一章 最澄と天台宗の始まり—祖師ゆかりの名宝
第二章 教えのつらなり—最澄の弟子たち
第三章 全国への広まり—各地に伝わる天台の至宝
第四章 信仰の高まり—天台美術の精華
第五章 教学の深まり—天台思想が生んだ多様な文化
第六章 現代へのつながり—江戸時代の天台宗

  
伝教大師1200年大遠忌記念 特別展「最澄と天台宗のすべて」
会期 2021年(令和三年)10月12日(火)から11月21日(日)まで ※会期中、一部展示替えあり
会場 東京国立博物館 平成館
休館日 月曜日
開館時間 午前9時30分~午後5時
観覧料 前売日時指定券:一般2100円、大学生1300円、高校生900円/当日券:一般2200円、大学生1400円、高校生1000円
※中学生以下、障がい者とその介護者1人は無料。ただし、「日時指定券」の予約が必要です。入館の際に学生証、障がい者手帳等をご提示ください。 
※混雑緩和のため、事前予約制(日時指定券)を導入しており、入場にあたっては日時指定券の予約が必要です。
※予約不要の「当日券」は会場にて若干数用意されていますが、来館時、販売終了している可能性があります。

※写真は10月11日に行われたプレス向け内覧会で撮影
 

慈恵大師(じえだいし)(良源)坐像(部分) 鎌倉時代・13~14世紀 東京・深大寺蔵
東京・調布市にある天台宗の名刹、深大寺(じんだいじ)の元三(がんざん)大師堂に安置されている。像高は2m近くあり、圧倒される大きさ。日本最大の肖像彫刻。50年に一度開扉される秘仏である

国宝 光定戒牒(こうじょうかいちょう) 嵯峨天皇宸筆 平安時代・弘仁十四年(823年) 滋賀・延暦寺蔵
最澄の高弟、光定が大乗菩薩戒を受けた際の戒牒(僧尼の授戒の証明書)。嵯峨天皇は「三筆」と称された書の達人。この作品はその真髄が存分に発揮されたもので、楷書、行書、草書を混ぜ、文字の大きさや線質にも変化を付けている。中国・唐時代の欧陽詢の書風に似る謹直な文字

重要文化財 薬師如来及び両脇侍立像 薬師如来:平安時代・9~10世紀 日光菩薩、月光菩薩:平安時代・11~12世紀 東京・寛永寺蔵
関東の宗教的権威とすべく、比叡山の再現を意図して、東京・上野に開創された東叡山寛永寺(とうえいざんかんえいじ)の秘仏本尊。中央に薬師如来、その両脇に日光・月光菩薩


 

重要文化財 慈眼大師(じげんだいし)(天海)坐像 康音作 江戸時代・寛永17年(1640年) 栃木・輪王寺蔵
天海は、織田信長の焼き討ちで壊滅的となった比叡山延暦寺を復興。徳川家康、秀忠、家光三代将軍の絶大な信頼を得、幕府を支えた。その事績が評価され、朝廷より「慈眼大師」が勅賜される。本像は生前に作られたいわゆる寿像(じゅぞう)。天海の彫像は数多く作られたが、本像は現存する最も古い像である


  
   
        




 
 

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