アート / コラム

Posted on 2019-10-03
【アートコラム】作家さんが展覧会場にいたとき話すネタ



アートイベントやギャラリーなどに行くと、作品のとなりに作家さんがいるときがありますよね。そうしたときは、作家さんとおしゃべりすると、わたしの経験値的に、作品の鑑賞力がとても深まります。

何を話しても失礼にならない限りはいいと思うのですが、何を聞いていいのか分からなかったり、緊張したり、恥ずかしかったりして、うまく口火を切り出せないことがありますよね。私がそうでした(というか、今でもときどきそうなります)。

そこで、作家さんと話すポイントみたいのをお伝えしたいと思います。私のこれまでの試行錯誤から、こうしたらスムーズに作家さんとお話しできて、作品の鑑賞も深まったというお話です。

1何が描いてあるか聞く
抽象的な作品だったり、具象的な作品でも意味が分からなかったりする作品は多いと思います。
そんなときは「何が描いてあるのですか?」という意味のことを、率直に聞いてみるのがいいです。作家さんは丁寧に教えてくれます。

その際、まず作品に対して「色がとてもきれい」とか「見ていると気分が上がる気がする」とか、作品から受けたあなたの正直な気持ちを伝えると、とっかかりとしてうまくいくことが多いです。

また、「この作品のモチーフみたいのはあるんですか?」というのも、実りの多い回答が返ってくる質問でした。

2素材、制作手法を聞く
一見単純な作品に見えても、素材の吟味や制作過程において、作家さんは驚くべき時間とエネルギーをかけていることも珍しくありません。

少しでも疑問に感じたら、絵画であれば「何に描いているのですか?(キャンバスは何で作られているか? たとえば和紙なのか、板なのかとか)」「何でどういう風に描いているのですか」ということを聞いてみると、ビックリするような答えが返ってくるでしょう。

作家さんは素材について話していると、自然と制作過程についても話すことが多いです。信じられないくらい手間暇かけて制作していることは少なくないです。

以上、ふたつの聞く内容をお伝えしました。もちろん、ほかにもあるかもしれませんが、よかったら参考にしてみてくださいね。

皆様の美術鑑賞の力が高まっていくのを願っております。
(M&C編集部 蓬田修一)




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